【スプラトゥーン二次作小説】いちごいちえ!【キャラクター・世界観設定紹介】

こちらの記事は、スプラトゥーン3の二次作小説「いちごいちえ!セカンドメモリー」「いちごいちえ!ゼロメモリー」のキャラクター紹介・設定ページです。小説本文ではありません。小説本文を読みたい方は以下のボタンから見てみてくださいね。先にキャラキターや、みかんのスプラトゥーンの世界観を見たい方は、ボタンを押さずにそのままお進みください。

\pixivにて公開中です!/

目次

【いちごいちえ!】の解説

みかんが頭の中で描く、スプラトゥーンの2二次作小説です。それぞれのキャラクターの壮大な物語がみかんの頭の中にあります。それを文章に書き起こしました。暗くも美しい、楽しくも闇に満ちた愛しいみかんのスプラトゥーン世界が「いちごいちえ!」の世界観とお話です。

みかん

ぶっちゃけると、これスプラトゥーンじゃなくてもいいなっていう感じの物語です。ポイズンミストとか、ナンタイ山とか、イカとタコの戦争とかも設定に盛り込んでいますが…。他の設定でも代用できそう…。

筆者よ…。今更遅いのだ。初代いちごいちえ!シリーズは、みかんが当時スーパーで働いていて、スプラトゥーンのチームにも入っていたころに、3か月で74話構成、約35万文字にも及ぶ物語をつづった大作です。2023年12月3日時点から考えると、すでに4年前のお話です。当時は2019年でした。

初代「いちごいちえ!」シリーズは、以下のボタンから公開されているpixivにて、読めます。ぜひ、興味のある方は、ここから読み始めてみてくださいね。

【いちごいちえ!セカンドメモリー】の解説

【いちごいちえ!セカンドメモリー】は、初代いちごいちえ!の次の物語です。舞台はハイカラスクエアからバンカラ街に移り、ライムたちの新生活が始まるところから描写しています。初代から3年たった彼らは、大きく成長しています。(そのおかげで、どうしたらいいんだと悩むキャラクターが一名いますが…)【いちごいちえ!セカンドメモリー】には、初代にいたアカリというキャラクターが姿を消し、代わりにアマネというキャラクターが登場します。

現在は、サイドオーダーが出て、それをクリアするまで待機している状態です。ぽつぽつと、バトルの描写が頭の中に浮かんだ時に、物語を更新しています。サイドオーダーがどんな物語なのか、内容がまだわからないのでそれによっては、またライムたちが大きな苦労をするかもしれないですね。

セカンドメモリーも、YouTubeにて動画かされています。また誤字などありますが、みかんさんなのでご愛顧です。以下のボタンから動画を見に行けますよ。

【いちごいちえ!ゼロメモリー】の解説

【いちごいちえ!ゼロメモリー】は、初代いちごいちえ!シリーズの、前の物語です。ルーク、ウグイス、アロマ、ダイア、ユーゴ、ミカ、エリックの過去が主に描かれています。

キャラクターを知らないと楽しめない+いちごいちえ!の最初の話を知らないと楽しめない可能性があります。ゼロメモリーはかなり闇が深く、それぞれのキャラクターの過去の世界が、暗くもわずかな希望を感じる世界観で構成されています。

みかん

いちごいちえ!を最初に書き始めときは、とても平和なお話しにしようと思ったんだけど、ここまで暗いお話しになるとは思わなかったなぁ。

作者も困惑するくらい重たいお話ですが、とても元気だけど、怖いもの見たさで闇に浸ってみたいという勇気と欲望がある方にはとてもおすすめです。ゼロメモリーは動画にもなっているので、是非以下のボタンからYouTubeの動画を見に行ってみてください。

\YouTubeに飛びます!/

動画版では、BGMが付いていているので、世界観をより正確に楽しめます。ただ…誤字や編集ミスが多くて、少し読みにくいかも?みかんさんが作った作品なので、誤字はご愛顧。いつもフレンドさんにいじられています。

この先はキャラクター紹介に入りますが、すべて読むと盛大なネタバレをくらうので、覚悟を決め、最大限の注意をはらってお進みください。小説を先に読みたい方は、以下のボタンからpixivにて、いちごいちえシリーズに飛べます。

1.ライム

20歳になったばかりで、持ち武器がN-ZAP。身長が伸び、顔たちも大人になった。明るくまじめな性格で、とても手先が器用。手芸が好きでマフラーやニット帽などを作るのは3年前から変わらないようだ。おっとりとしていて優しい性格。感情豊かなため、様々な一面を見せてくれる。

状況がわからず、きょとんとしていることも多いが、それがかわいさでもある。心と体に大きな傷は背負っているものの、元気に生活を送っている。ミカとエリックはライムの体調や様子を注意深く見守っている。ライムの体には、違法ポイズンミストの影響が今でも潜んでいる。ある意味爆弾を持っているのだ。今のところその予兆は無いが…。

裏路地

バンカラ街の裏路地に迷い込み、ゴロツキに絡まれたことがある。身に危険が及んだ時、ルークやアロマから教わった護身術を使い、自分の身を守った。裏路地に入りゴロツキに手を出され、それを撃退したことにより、裏路地のルールを破った。

ライムがルールを破ったことは処罰に値しないとアマネは判断を下した。だが、ライムのことを目撃したゴロツキや荒れ果てたイカやタコたちは多くいる。裏路地は、ライムにとってはかなり危険な場所になってしまった。広く、複雑地形のバンカラ街は方向音痴なライムにとっては危険と隣り合わせである。

護身術

3年前、ライムは自分のことを守る術がなく、何度も危ない目にあってきた。当時敵だったアロマにとって隙だらけのライムをルークが守るのにも限界があった。いざという時自分の身を守れるようにと、アロマとルークの指導のもと護身術を身につけた。その努力あってか、裏路地で屈強そうなゴロツキ3人を蹂躙したのだ。

ライムに護身術を覚えさせるのは、苦難の道だった。小柄で少し不器用だったライムにとって、とても難しいものであり、怪我をしたときもある。それでも、ルークとアロマはミカの指導のもと、ライムをケアしながらも護身術を覚えさせた。コツと相手の行動を読む力、観察力を身につけさせて、少し筋力をつければ、自分よりも体格のいい相手を撃退できるようにした。

実際に、アロマやルークのことも、ライムは護身術で対応できる力を持つ。ただ、それにも限界はあるだろう。ゴロツキに襲われていたとき、もしアロマが来なかったケースを考えると、とても恐ろしいものがある。

違法ポイズンミスト

初代いちごいちえ!で、アロマ、ユーゴ、イグニスに狙われていたライムは、ルークと出会う前にポイズンミストを浴び、ひどい傷を負っていた。幸いにも、ルークたちに助けられたが、ミカとウグイスがいなければ、ライムは今頃私の世界にはいなかっただろう。

「傷が治っても、ライムにポイズンミストの影響は一生残るかもしれない」非公開のミカのカルテにも、そう書かれている。ライムはルークたちに助けられた後も、アロマたちに何度も狙われ、常に危険がすぐ隣にあった。

これは、スプラトゥーン1では、ポイズンボールだったサブウェポンが、スプラトゥーン2になってポイズンミストに変わったことを使ったみかんの空想である。ポイズンボールの成分に、生命的な危険があり、禁止されたが、それを悪用してエリックが開発していたものが、違法のポイズンミストだ。ただの空想である…。

深海メトロ

ライムは深海メトロに来たことがある。深海メトロとは、スプラトゥーン2にて発売されたダウンロードコンテンツ「オクトエキスパンション」の舞台だ。ライムが当時、ヒメやイイダと一緒にいたかは特に設定には無いが、ライムは間違いなく、薄暗い深海メトロをさまよっていたのだろう。

初代いちごいちえ!の終盤に、ライムがアロマたちから逃げてきたのも深海メトロ。当時ほとんど深海メトロの記憶が無かったライムにとって、なんとなくの懐かしさと恐怖を覚えていたかもしれない。

ライムは10,008号?

たぶんそう?でも、なんとなく別の存在のような気も…。一応、10,008号という設定になってたような…。

困ってるポチ

作者、しっかりして!

ライムと浜辺

深海メトロから出てきたライムは、砂浜にて朝焼けを眺めていた。そんなライムに背後からポイズンミストが投げられ、動けなくなったところをアロマに襲撃される。ただ、ライムはその時自分を襲ってきた存在が、本当にアロマかどうかは認識できていない。目も開けられず、意識が朦朧としていたライムが、当然アロマをその目にとらえるのは難しいだろう。

初代いちごいちえ!では、アロマとユーゴに出会ったライムが、恐怖を覚えるシーンが描写されている。当時のライムは、本能的にアロマが自分を襲ってきた者だと、認識していたのかもしれない。

ライムは時よりこの砂浜におびき寄せられるように来る。見覚えのある朝焼けを眺めていると、懐かしくも恐怖が沸き上がり、傷跡にひどい痛みを覚える。涙があふれ、とても苦しいのに…。こうなることを分かっていても、ライムは砂浜に足を運んでしまうのだ。

2.ルーク

23歳になったリーダー的役割を担うみんなのお兄さん。何事も冷静に判断できる能力は昔から変わっていない。ジムワイパーを最近使い始めている。ケルビンの腕は昔から鈍っていない。更に大人の印象が強くなり、みんなから絶大な信頼を置かれている。

アマネとの関係

ライムが裏路地に入ったとき、アロマはライムがルークの家にいるかどうか、確認を取った。アロマはライムに危険が迫っていることを把握したが、ルークには忠告した。「お前は絶対に来てはいけない場所だ」と。それは、過去にルークとアマネの関係に、大きな歪みがあるからだ。

それをアロマは知っている。ルークが裏路地に来れないなら、裏路地にライムが万が一迷い込んだ時には、アロマくらいしか助けられるものはいないだろう。

ルークとアマネは、ウグイスとミカが通っていた、医学の大学にいた。留年を繰り返していたアマネと、タコとの戦争に参加していたルーク。何かがきっけがになり、ルークが光を掴んだ代償として、アマネは闇に落ちて行った。アマネは荒れ果て、裏路地を統括する不良と落ちぶれてしまった。ルークに対してアマネは強い憎しみ、恨みを持っている。

アロマとの関係

初代いちごいちえ!では、ルークとアロマは敵同士だった。それもそのはず。ルークとアロマはゼロメモリーにて、トラブルがあったからだ。イカとタコの戦争に参加する1つの部隊の長がアロマで、その下に置かれていたのがルークだった。

ルークの取った行動により、作戦は失敗。アロマは指揮官の立場を奪われ、事実上の除名に。ルークも、「二度と関わるな」と部隊から除名された。闇に落とされた2人。アロマは深淵をさまよい、ルークは戦いで負った傷によって、私の物語から消えようとしていた。

その後いろいろとあって、ある日ルークは砂浜にいた。砂浜には、アロマが誰かの未来を奪おうとしているところを目撃し、アロマを撃退しようとする。ルークには、ミカ、エリック、ウグイスも一緒にいたため、人数では押しきれないと判断したアロマは、その場から身を引いた。

ルークの幼少期

ルークはごく一般的な家庭に生まれ、健やかに育っていた。だがある日、その日常は唐突に奪われた。ルークの家族が何者かによって襲われ、ルークは一人残されてしまった。事件は犯人捜索とルークへの聞き取り調査が行われたが、ルークにも心当たりがなく、尚且つ放心状態だった。

事件は犯人不明のまま幕を閉じ、ルークには一生経っても使いきれないほどの財産が与えられた。ルークに身よりもいなかった。ルークはその後姿を消し、当時は行方不明という扱いを受けていた。ある日、ルークはとある医学の大学に姿を現す。成績もある程度優秀で、運動もできる文武両道だった。そんなルークは突如大学を退学。そして、また姿を消したのだった。

ルークと保育園

ルークの家族が私の物語から消える前に、ルークは保育園に通っていた。ルークは当時気が付いていなかったが、同じ保育園にウグイスとミカが通っていたのだ。ミカとウグイスは、ルークのことを覚えていた。ルークの寝顔も、好きな遊びも、どれだけ明るく元気な子どもだったかも覚えている。

シェアハウス

ルークには使いきれないほどの多額の財産があった。だが、失った家族とは到底釣り合わない。ルークはできるだけ財産を使わないようにしていた。ミカとウグイスとエリックに協力するまでは。

ルークの財力であれば、大き目の家を借りれる。そうすればわかば医療センターを卒業した、ライム、マイ、ライトを守りながら住める場所を提供できる。そう思ったルークは、ウグイスと共にライムとマイ、ライトと一緒に住み始めたのだ。

時よりミカも足を運べて、わかば医療センターともそう遠くない場所にいたのだ。セカンドメモリーでは、バンカラ街の外れにある少し田舎な場所にあるシェアハウスを借りている。アフロを誘って、ミカとエリックもともに住むようになった。

ルークのモデル

4年前、みかんのコミュニティーである「もつ鍋」界隈にいた、敬語で話をするフレンドさんがモデルになった。タコマスクをこよなく愛する人だったが、ルークには似合わすぎて違和感300%だったので、撤廃された。いまでも普段は敬語な口調は維持さている。だが、本気になったり感情が高ぶったりすると、少し砕けて乱暴になる設定にいつの間にかなっていた。

3.ウグイス

23歳になったみんなのお姉さん的な存在。ルークのサポートや家事、お菓子作りなどを手際よくこなす。口癖が少し荒っぽいが、優しく接しやすい。3年前は少しドジな場面も見られたが、そんな一面がなくなったほどには強くなった。トライストリンガーに興味があり、たまにバトルで使っている。ダイナモローラーの腕はいまだに鈍っていない。

ダイアとの関係

ウグイスとダイアはゼロメモリーで付き合っていたことが描写されている。無邪気でかわいいウグイスにダイアは惚れたのかもしれない。ウグイスは、クールで物静かなダイアに心をひかれたのだろう。だが、ウグイスの妹であるシズクを自分の無力さで失ったウグイスは、重い鬱状態になってしまった。

ウグイスにとって、ダイアは心のよりどころだった。だが、ダイアにも見捨てられたと悟ったウグイスは、ダイアと付き合う話をした、ビルの屋上から飛び降りることを選ひ、ダイアに別れを告げた。

ウグイスとルークの初めての出会い

医学の大学に入っていたとき、ウグイスはルークのことを保育園で一緒にいた子どもだと認識していた。ただ、それだけだった。ウグイスがシズクを失い鬱状態にある中、ウグイスはイカたちが集まる場所から少し離れた荒野にて、ふらふらとさまよっていた。

ウグイスは、その荒野に残された廃墟に、何者かの気配を感じていた。危険な感じではなく、今にも一つの命の灯が消えてしまうような…。残された小さな力で必死に生きようとしている何かの気配を感じ、その場に向かった。

わずかな気配をたどる。廃墟の狭い廊下に、横たわる者がいた。ひどい傷を負っている。ウグイスの知識から見るに、手当しなければそう長くないだろう。ウグイスはそっと近寄り、自分が着ていた上着を横たわる者にかけた。これが、ウグイスとルークがお互いに認識している出会い。そこからなんやかんやあって、今では良きパートナーとなっている。

ウグイスとミカの出会い

ウグイスとミカは、小さいころからの親友だった。同じ保育園で出会い、2人仲良くしていた。年齢がわずかにミカの方が上なため、ミカの方が早く医学の大学に来ていた。当時ウグイスとは遠く離れてしまったため、ミカは自分の通っている大学にウグイスが来たことに、驚いていた。

保育園の頃は弱気で、誰よりも優しかった。その優しさはそのままに、元気で明るい女の子になっていた。ミカにとっては太陽のように眩しい存在だった。ミカとウグイスが学校を卒業し、ミカはわかば医療センターにて、管理者を務めていた。ウグイスをわかば医療センターに置き、様子を見ながら入院している子どもたちの治療を行っていた。ミカはウグイスの様子をみて、時に安らぎを、時に自分の無力さを感じていた。

ウグイスとシズク

ウグイスには、かわいい妹がいた。体が弱くて、小柄で、とても細いか弱い女の子だった。甘えん坊で、いつも笑顔でいるかわいい妹だった。体が弱いせいで、様々な病気を抱えていたシズクを助けたいと思い、医学の大学に入ったウグイス。自分に身に付いた知識と技術があれば、いつの日かシズクを救い出せると信じていた。

だが、現実はそんなに甘いものではなかった。シズクは急に倒れ、一緒にいたウグイスはシズクの状態からとあることを悟った。シズクが急に発症したその病気は、宝くじと同じくらいまれなもので、その存在は知っていても、ウグイスの得た知識の中には、対処の仕方はなかったのだ。

必死に頭の中で知恵を絞る2時間の末、シズクはウグイスの腕の中で永遠の眠りについた。ウグイスは、自分の無力さからシズクを失ったと思い、彼女の心はガラスが粉々に砕け散ったかのように壊れていった。自分の妹を助けようと、医学の大学に行き、ほとんどの時間を勉強に費やしてきたウグイスにとって、シズクを失ったことは大きな心の傷となってしまったのだ。

初代いちごいちえ!にて、シズクの墓参りの描写がある。その時は、ウグイスには妹がいた。今はいないという設定だけだったのに、なぜこうなったのか、作者もよくわからない。まじでごめんね、ウグイス。

ウグイスの過去

シズクを失ったあとのウグイスは、まるで幽霊のようだった。生きてはいるのに、死んでいる。そんな印象を周りの者が受けていた。ミカから見ても、ウグイスの状態はとてもよくないものだった。当時ダイアとも付き合っていたが、ダイアはずっと暗い表情で一緒にいるウグイスのことを良く思っていなかったのだろうと、ウグイスは認識している。

わかば医療センターを徘徊しては、時にマイとライトの世話をする。ミカにお菓子作りを勧められて、クッキーを作っていた。ウグイスが作ったクッキーには、たくさんの愛情と、勇気が詰まっている。それは、ウグイスの中に残っていた、わずかな光を…。ウグイスが誰かに届けたくて、詰め込んだものだったのだろう。なぜその愛情を自分に向けられないのか。そう思う?

ウグイスと同じ立場に立った時、本当に自分に愛情を注ぐことができるだろうか?

4.マイ

スクリュースロッシャーをこよなく愛する19歳。ライトと同じくらいにまで身長が伸び、女の子の中では背丈は大きい方だ。他の女の子からなぜかモテることが多く、そんな子たちをエスコートするような場面もみられる。やんちゃで元気な性格は変わらず。まだ子どもっぽい顔つきではあるもののとても美人になった。

マイの幼少時代

マイは、子どもの頃から人身売買の被害にあっていた。スプラトゥーンの世界観にこの話を持ち込みたくはなかったが、気が付いたらこうなっていた。任天堂さん、本当にごめんなさい。

マイが人身売買で何をされていたかはここでは割愛するし、この先公開することもないだろう。(たぶん)ミカは、人身売買が行われてる場所に、小さな女の子がいるという情報を掴む。エリックの支援の元、マイを救出した。マイは常にボーっとしていて、声をかけても鈍い反応が数秒遅れて返ってくるか、そのまま返事がないかのどちらかだった。

マイをわかば医療センターに運び、マイの状態を確認する。マイの体には、いくつものあざや傷跡が痛々しく残っていた。ミカは、マイに優しく声をかけた。

【ミカ】「こんにちは。君の名前を教えてくれるかな?」
【マイ】「…マイ」
【ミカ】「マイちゃん。これからよろしくね」

これが最初のマイとミカの会話だった。

マイとミカ

ミカはマイのカルテを作り出すと、救出したときの状態と、初めて会話をしたときの状態書き記す。マイはいつもボーっとしていて、何をしても反応がない時が多い。耳も聞こえているし、目も見えている。だが、反応がほとんどないのだ。

ミカは、マイをケアした。マイが安心できるように。少しでも自然体でいられるように。治療の途中に、ミカはマイに人形を与えた。積み木を見せても、絵本を見せても、手遊びをしても、何一つとして反応を見せなかったマイは、ミカから渡された人形を手に取ると、それを抱きしめてくれた。

マイは人形を常に抱きかかえながら、わかば医療センターにいた。マイはいろいろな物事に関心を持ち、少しずつ興味を持った物に反応をしていく。ミカはマイの自我が芽生えてきていることに気が付く。ある日、マイは自分の体に残った傷跡やあざの後を見て、ミカに話しかけた。

【マイ】「ミカ先生、私はなんでこんなに傷があるの?」
【ミカ】「マイちゃんは、やんちゃで元気だったから、昔派手に転んじゃって、そうなったのよ」

ミカは、マイが幼いころの記憶を失っていたことに、初めて気が付いた。マイの中に眠る大きな闇と深いトラウマが、いつまた再発するかわからない。ミカとエリックは、そういった意味合いでマイの様子を慎重に見守っている。

マイとライト

マイがわかば医療センターにいたときに、急に隣に現れた男の子だった。ひどくやせ細り、いつもマイに話しかけてくる。マイにとって、ライトが何を言っているかは全くわからなかった。なにせ、ライトは当時上手く話せなかったのだ。

少しずつ時間が経っていくと、マイはライトが何をしたいのかを察し、一緒に遊ぶようになった。ライトの言葉も、次第にくっきり分かるようになり、マイとライトはいつも一緒にいるようになった。このころからたまに喧嘩はしていたが、それでもとても仲良しだった。

5.ライト

ロングブラスターをこよなく愛する21歳。大人になってとても頼もしい体つきになった。いつでもマイと一緒にいて、とても仲良しだ。3年前には考えられないような紳士的な振る舞いも見せるようになった。

ライトの幼少時代

ライトはいつからか、とある施設で何らかの被検体になっていた。ミカがその施設の場所を特定し、エリックや仲間たちと共に、施設にいた研究者たちを無力化し、被検体になっていた子どもたちを探し始めた。だが、そこに残されていたのは、ライト一人だった。

ミカと研究者たちは、ライトが受けていた実験の内容を把握すると、ライトに記憶処理を施した。ライトの記憶は「俺は気が付いたらわかば医療センターにいた」といった一言で、終わってしまう。だが、それでも恐怖はその体に植え付けられていた。消毒液のにおいがするだけで、ひどく怯えて大騒ぎをすることが多かった。

なるべくライトが負担に感じないように、ライトの調子や気持ちを汲み取り、大騒ぎにならない時に少しずつ治療をしなくてはいけなかった。幸いにもライトは回復が早く、体重も標準に戻ったためマイよりも早く自由にわかば医療センターを駆けまわっていた。

ライトとマイ

マイの場所で幼少期の関係は記述しているため、ここでは初代いちごいちえ!の一番最初の物語を追って行こう。バトルにでるライトとマイは、良きライバルであり、良きパートナーでもあった。二人で前線に出ては、敵を抑える。

敵を倒す取り合いにはなってしまうが、その喧嘩は二人の素直になれない気持ちのあらわれであり、そういった言い合いがただ好きなだけかもしれない。マイと一緒にいる時間が長く、だんだんと成長をして少し大人になりかけたライトは、少しずつ親友であるマイに、恋心が芽生えている。

ライトはそれを自覚しているが、おそらくマイはライトのその気持ちをまだ理解していないだろう。作者よ…マイちゃんとライト君を、幸せな方向に導くんだぞ。

ライトの記憶

ライトは時より、ぼんやりと過去のことを思いだそうとする。どんなにさかのぼっても、「わかば医療センターに自分がいた」という事しか覚えていない。隣にはマイがいて、マイに対してずっと話しかけていた。マイが呆然としているから「大丈夫か?」と声をかけていたことは覚えている。

いつの間にか、マイと仲良く遊ぶようになり、途中からライムがわかば医療センターに来たのだ。3人で遊ぶことも多かった。どうして自分には過去が無いのか?それすらもわからないし、それを確かめる方法も知らない。ライトは「んー。まあ、いいや。俺には今があるからな」とあきらめることがいつものことだった。

6.アフロ

スプラローラーを使う19歳の男の子。3年前からスラスラとイカ語を話し、イカ勢が知らないようなことも知っている。ロブが旅に出てからは、売店のおばちゃんと友達のように話し、ドリンクやフードを頬張る日々。サーモンランが大好きで、危険度マックスでも仕事を完璧にこなす。でもバトルはとても苦手なのだ。

アフロとルーク

アフロは幼いころ、インクリングとの戦争に巻き込まれた。目の前で母親が倒れていった。その瞬間、ルークはアフロと妹を抱えて、その場から離れた行った。アフロは、当時ルークのことをとても恨んでいた。無理もない。幼き時の記憶、状況も理解できなければ、ルークが自分と母親を引き離したと思っても不思議ではない。

アフロの家族

ルークがアフロを父親に引き渡す。ルークの事情はアフロの父親もよくわかっていた。だからこそ…アフロの父親はインクリングは全員悪いものではないと信じていた。怒りと憎しみに溺れるアフロに対し、父親はアフロに泣きながら伝えた。

「お前が見たインクリングはそれがすべてか?」
「自分の目で、恨みや怒りの感情を捨てて見に行ってきなさい」
「もしそれでインクリング全員が殺し屋なら、お前は怒りや憎しみを持ってもいい。だが、私は…そうではないと思うぞ、アフロ」

アフロは、インクリングの言葉や文化をひたすら学んだ。「見てろ!あいつらの悪い所をすべて探し出してやる!」と心の中で叫んでいた。だが、いざインクリングの世界を学んでいくと、自分たちオクトリンクよりも、インクリングはのんきで適当で、そして自分の中にはない価値観を持っていた。アフロは、インクリングの世界に心を惹かれていく。

アフロのインクリングの世界に来た理由

気が付けばアフロは、青年になっていた。そして、過去に自分の母親を失った戦いで、自分を助けたルークの存在を掴む。アフロはインクリングの世界に入り込むと、ルークに会いに行った。そして、自分があの時助けられたオクトリンクであることと、一緒に母親の墓参りに来てほしい。そうルークに伝えた。

その後、アフロはインクリングの世界で生きる選択をした。当然アフロ頭なので、インパクトはあったが、周りはとても良くしてくれた。初代いちごいちえ!の14話に、アフロの里帰りという物語がある。ルークがエリックを連れて、アフロの母親が眠るナンタイ山の墓地に墓参りに行く描写がある。

みかん

(改めて整理していくと、時間軸がよくわからなくなっていくなぁ…)

困ってるポチ

しっかりして、作者!

7.エリック

わかば医療センターの研究員兼サポート役。いつもミカの援護をしていて、30歳になった。ミカとは古い友人であり、ルークとウグイスとも付き合いが長い。優しく大人っぽい印象で、身内の中では最年長。3年前に行われた身内のナワバリ大会以来、バトルに入ったことは無い。忙しいのか、たまにいない時がある。なぜか部屋にはスクイックリンが飾ってある。

エリックの幼少時代

とある研究施設の関係者である父親の元に生まれたエリック。厳格で暴力的な父親と研究者たちの歪んだ英才教育によって、自分の子ども時代と引き換えに、優秀な能力を得た。命令に従わなければ、自分の身が危なくなるような場所で、常に命令を受けて動いていた。

エリックとユーゴ

エリックとユーゴは兄弟だ。エリックが兄でユーゴは弟。二人とも、同じ父親の元に生まれたため、ともに歪んだ英才教育を受ける。エリックとユーゴにとって、自分の周りにいた子どもは自分たちだけだった。もともとお互いに話す機会もなかったが、唯一ともに地獄を生き抜いてきた仲間でもあった。

エリックとミカ

エリックはある日、とある医療施設に工作を命じられ、任務に向かっていた。コンピュータールームに入り込み、工作を試みた瞬間だった。「あなたのような人を待っていました」幼い女の子の声が、エリックの耳に入ってくる。エリックはミカに攻撃を仕掛けたが、ミカに返り討ちにされた。

その後いろいろとあってミカの助手となり、わかば医療センターを設立。問題のある子どもたちを治療し、研究するために、ミカと共に情報を探り、子どもたちを保護するサポートをしていた。次第に、ミカにこき使われる日が多くなり、ミカの方が立場が高いためため息をつきながら手伝いをすることもしばしば。なんなら救急時は、寝ていてもミカにたたき起こされるのだ。救急時だから、仕方ないね。

8.ミカ

医師の免許を持つ25歳のパブロ好き。バトルはもう何年もしていないが、わかば医療センターのミカの部屋にはいつもパブロが飾られている。ウグイスと同じ学校を卒業し、彼女の先輩にあたる。ライム、マイ、ライトの主治医でもあり、何度もわかば医療センターとルークの家を行き来する時間がもったいないので、みんなでシェアハウスに住むことになった。

ミカの幼少時代

ミカは、ゼロメモリーにて唐突にエリックが工作を仕掛けた研究所に登場する。白衣を引きずりながら歩いているところを見るに、子どものときだろうけど…。ミカの過去は筆者の中でも謎に満ちている。ミカ先生、何者なのでしょうか?

ミカと研究所

ミカが研究所にいたのは小さい時から。わかば医療センターを設立したのは、大学を卒業した後。その空白時代に、ミカはその研究所にいたのだろう。ミカ先生、いったい何を研究していたのか?おそらくそこで得た研究結果を大学で論文として提出したが、何かの圧力により押しつぶされてしまった。当時友人もいなかったミカにとって、誰にも認められないという状態は、彼女の心に激痛をもたらした。

ミカとエリック

ミカはエリックが研究所に来ることを予知していた。いったいどこでどうやってそれを予知したのだろうか?ミカ先生は本当に何者?ミカはエリックを助手にすると、エリックをケアしながらも、情報収集とプログラムの作成を依頼した。

ミカの人脈のパイプから聞き出した情報の信ぴょう性を調べ、更に情報をたどっていく。そうして、問題のある子どもたちを集めていた。実際の所、ミカがなぜそのような子どもたちを集め、治療と研究を行っているかは、謎に包まれている。

ミカのカルテ

わかば医療センターのミカの部屋にある、数多くのカルテ。その中には、ルークやウグイス、アロマとライム、そしてミカの周りにいる者たちのカルテが存在する。エリックのカルテもあるのだ。ミカはカルテに目を通し、該当の者をよく観察していく。

1人のカルテを見ているだけで、いつも1時間経過するほどいろいろなことを考える。ミカが何を目的としているか、なぜアロマの分のカルテまで作っているのかも、設定した私自身がよくわかっていない。

ミカと問題のある子どもたち

ミカは、マイとライト、ライムの他にも子どもたちをわかば医療センターに置いている。だが、生き残れたのはルークの家に送り出せた3人だけだった。ミカの腕でさえ、救えない子どもたち。そして、救えるはずだったが、間に合わなかったケースもある。

マイたち3人がルークの家に移った後も、定期健診でわかば医療センターに来た時に仲良くなった子どももいたが、物語からは姿を消していることが多い。

ミカの謎

自分の状況を誰にも見破れることなく、心に強い壁をつけていたアロマの心を見抜く。アロマにとってはミカが自分の心を見抜いて来たのは、かなり驚いただろう。ミカはアロマと真逆で、青く澄んだ瞳を向けてくる。実際にセカンドメモリーでアロマの傷を治療するときに、そういった描写を入れた。

心を穏やかにし、元気を与えてくれるミカは、アロマにとっては一番頼れる存在となっただろう。しかし、自分でそういった描写をしておきながら改めて思う。ミカは何者なのだろうか?

ミカはエリックに「心の波長」という言葉で、アロマの傷の痛みを見抜いた。これはなんとなく作者の感覚を混ぜたものだ。ミカの方が強いけど。人と一緒にいて、なんとなく話をするといろいろと感じるものがある。作者はそれを「心の波長」と呼んだことは無いが、ミカならなんか言いそうかなと。

9.アロマ

眠気がほとんどなくなったのか、寝ている場面がここ3年で少なくなった20歳。ドライブワイパーで敵を切り裂きながら道を開く。深い赤い目は時にイカやタコたちを闇に引きずり込む。大人っぽい体つきになり、背も高くなった。体格も良くなり、ルークにも力では負けないだろう。現在ではスプラマニューバコラボにブキを切り替えている。

アロマとバンカラ街の裏路地

アロマにとってバンカラ街の裏路地は、ある意味居場所でもある。いろいろな者たちとつながっていて、ここから情報を掴むことも多い。入り組んだ裏路地の地形をすべて把握しているため、迷い込んだライムの後を追うのも、そこまで苦労はしなかった。

路地裏には、荒れ果てたイカやタコたちが居座っている。彼らとアロマには、どこか似たようなものがあるのかもしれない。アロマはアマネ達ともパイプを持っている。裏路地でのアロマは、全体的に知名度は高く、評判も良い。そのためか、裏路地にいる若者たちには慕われているのだ。

アマネとの関係性

アマネのことを、アロマは「姉貴」と呼んでいる。アマネはアロマと呼んでいる。アロマとアマネの関係性が無かったら、アマネはライムに処罰を与えていたかもしれない。アロマの知り合いであれば、一度は許してもらえると、アマネはアロマと約束していた。

ライムが迷い込んだことにより、その約束を使い果たしため、アロマはアマネに弱みを握られているだろう。アロマはアマネのことを慕っているようにみえる。だが、アマネにとってはただの道具に過ぎないのだ。アロマもそのことはよく理解している。時より、アロマの体に真新しい傷ができているのが、その証拠だ。

困ってるポチ

アロマ君、どこに行っても不憫な設定を作者につけられている…

みかん

まあ、アロマ君はなんかそういう役割にいつもなってしまうのよね。気が付いたらそうなってる。せめてライムちゃんとは幸せな時間を送ってほしいかな。

「眠り戦士」の由来

初代いちごいちえ!に出てきたアロマは、もともと寝ているけどいざとなったら本気を出すというネタキャラの予定だった。前半は寝ているアロマは、ライムが必死に起こしても起きない。ちなみに、アロマが付けているギアはスタートダッシュの効果が付いている。アロマ君…。

アロマが普段からバトルで寝ていることに関して「眠り戦士」というあだ名がついていた。これでネタキャラになるはずだった。当時作者が聴いていた音楽が少しダークだったため、それがアロマに闇を植え付けたきっかけになってしまったのかもしれない。その結果、筆者の中に住み着く闇を、アロマに注ぐことになった。本当にすまん、アロマ君。

アロマとユーゴ

オクタリアンを殲滅される命令に従えず計画も失敗し、事実上の追放処置を下されたアロマは、ハイカラスクエアの裏路地をさまよっていた。そこで出会った一人の青年がユーゴだった。アロマはユーゴに興味を持つと、10,008号を始末する任務を受けていたユーゴと結託し、ルークに仕返しをしようとたくらんだ。

基本的にアロマはユーゴに気持ちがられていることが多いが、友好的な協力者として手を組んでいた。アロマが持っていた知識や、戦略の考え方、そして身体能力は、ユーゴの手の届かない仕事をすべてカバーできていた。ユーゴの要望も難なくこなし、時間が余ればユーゴにダル絡みをする。そんな日々を送っていた。

アロマとイグニス

アロマは部隊に所属していたときに、工作員として一人手下を持っていた。とても厳しい訓練とテストに合格したただ一人の少年が、アロマの前に現れた。それがイグニスだった。燃える炎のような瞳に、礼儀正しく、大人な立ち振る舞い。その辺にいる大人よりも、イグニスの方がよっぽど使えるとアロマが思えるくらいには、立派な人材だった。

顔が知れているアロマ、外に出れないユーゴ。この二人は間違いなくルークたちを油断させて近寄る方法はない。だが、イグニスはどこからどう見ても普通の子どもにしか見えない。偵察として送り込むには十分すぎる存在だった。アロマはイグニスに指示を出し、イグニスはライムたちに何らかの仕掛け施し、情報を抜き取っていた。

困ってるポチ

普通に考えたら立派な犯罪だよ?

みかん

私もそう思う…。

アロマとライム

普段からオクタリアンを敵にしてきたアロマにとって、オクトリンクのライムには興味深かった。タコゾネスではない素のオクトリンクは、思いのほかかわいくて、体つきもよく、手先も器用だった。ライムが女の子だからという理由もあるだろう。

ライムを狙うアロマは、ライムに接近する時もあった。それは意図的な場面もあるし、そうではない場面もあった。バトルでたまたま敵チームになったり、雨宿りをしたら偶然その場にいたのがアロマだったり。ライムと敵チームになったアロマは、ライムのことは倒さず、ずっとその場でライムにマニューバーの銃口を向けて動かないようにしていた。優しく、「そのまま、じっとしててね。いい子だからさ」と言い、ライムを無力化させていた。

ライムを倒さなかったのは、やさしさなのか、戦略なのか。どちらともいえるので、好きな方にとらえていただきたい。両方でもいいと思う。作者は両方あるんだろうなと思っている。やっぱり、かわいい子を倒したくないよね。

セカンドメモリーでは、アロマは完全にライムの味方となる。ルークたちと共に、ライムたちの安全を守っていくと約束したからだ。アロマとライムにより心を惹かれ合う存在になっていく。いちごいちえ!の作品に、パラレルワールドの世界の「ナイトメモリー」が存在する。その中では、アロマとライムは最初から恋人同士の設定だ。内容があれなので、苦手な人は見ないことをおすすめする。

アロマの日記

アロマが書いてきた日記。アロマの深い闇をここに記してある。公開の予定はないので、秘密。

アロマの瞳

アロマはミカと真逆で、深紅色の瞳をもつ。その瞳は、相手の心を恐怖のどん底に落としいれる。裏路地の一部の物にはかえって逆効果にもなるが、その辺の一般人であれば、大体怖じ気づくだろう。アロマの幼少期に、アロマはこの瞳を持つようになった。それは周りの大人たちだけではなく、他の者まで巻き込む。

アロマの心の壁

アロマは、自分の感情を表に出さない。悲しく思っても、苦しく思っても、いつも涼しい顔をする。いたって何もかも楽勝に感じられる。だが、アマネの前ではそんな顔をしていられないだろう。残虐な過去を送ってきたからこそ、アロマはある程度のトラブルなら小さなことに感じるのかもしれない。ナンパ二人組はアロマにとっては赤ちゃんだろう。

アロマのこの力は、作者みかんの経験から得たものだ。作者もアロマと同じようなことができる。悲しく思っても、怖く思っても、演技次第でいくらでも相手に自分の心を読み取らせることを阻止できる。まあ…年月が経つごとにそれすらもできなくなったけど…。いやー歳って怖いねw

そんなアロマのことはミカは見抜いてきた。作者身の回りにはそんな人間居なかった。アロマにとってもそれは同じだっただろう。でも、急に自分の心を見抜く人が現れたら、確かに怖い…。

10.ユーゴ

エリックの弟であり、27歳になったばかり。今でもおやつにタコわさを食べるくらいにはタコわさが大好きだ。
3年前からようやく人生初めてのナワバリバトルを始め、バンカラ地方に来てからはバンカラマッチにも参加している。ずっと研究ばかりしていたためとてもやせ細っていたが、現在では筋力をつけスピナーを軽々と持てるくらいにまで頼もしくなった。持ち前の頭脳を活かし、バトルに明け暮れている。

ユーゴとパイナップル

初代いちごいちえ!が全体的に闇へと歪み始めたときに、作者が懸命に軌道修正をした結果、ユーゴがネタキャラになった原因でもある。スプラトゥーン2のフェスに、酢豚にパインを入れるか入れないかのフェスが行われた。そのフェスにフレンドさんと参加していた作者は、一緒に遊んでいたフレンドさんの言葉がとても気に入っていた。

「パインは悪くない。ただ酢豚に入っているパインが許せないだけだ」

ノリが合い、馬鹿笑いできるフレンドさんだったため、当時は死ぬほど笑った。このセリフを言わせたいがために、フレンドさんに許可を取り、X(旧Twitter)にてアンケート行った結果、ユーゴにこのセリフを言わせる方針になった。すこしユニークな話というか…アロマとユーゴ、イグニスを完全な悪いキャラとして終わらせるのも嫌だったので、23話に投稿したら、ユーゴはネタキャラとしてみんなに認識されてしまった。

以降、ユーゴ君が何を言っても、ネタにしか思えなくなり、筆が進まなくなった作者もいたのだ。これについてはどうしようもない。だが、ユーゴ君がめっちゃ悪くて最低でやばいキャラとして、読者の皆様に認識されなかっただけ、作者は幸せに思う。

ユーゴと深海メトロ

ユーゴはエリックと離れ離れになってから、深海メトロに入り、タルタル総帥の元で10,008号の監視を続けていた。タルタル総帥が撃破されると同じタイミングで、ユーゴに命令が入った。

「10,008号を抹消せよ」

ユーゴはその命令と共に、ハイカラスクエアに出たのだ。深海メトロにずっといたせいか、体も細く、力もないユーゴの手元にあるのは、優秀な自分の技術と知識だった。深海メトロはユーゴがある程度操作可能な状態だったため、初代いちごいちえ!の終盤ではライムを深海メトロに誘導し、退路を潰せたのだった。

ユーゴと10,008号

ユーゴは当時、タルタル総帥の元で10,008号の監視をしつつ、違法なポイズンミストの研究を進めていた。ユーゴは、自分の人生を狂わせ、自分に害を与えてきた者たちに復讐をたくらんでいた。だが、そこそこな耐久を持つであろう生きた存在を、瞬時に無力化できるものを簡単に手に入れられるわけがなかった。

ユーゴはどこでも手に入るポイズンミストを違法に研究し、改造を加えた。そして、かつてない毒性を持つポイズンミストの原液を抽出できた。だが、被検体が居ないので、効果はわからない。強ければそれでいいが、弱いと復讐は上手く行かない。ユーゴは、深海メトロから脱出した10,008号に、アロマを使い効果を観察していた。

その後は10,008号の生存を確認したため、一緒にいたルークたちにもフォーカスした。10,008号は「ライム」という名前を付けられていた。ユーゴはライムに興味を持つと、ライムをポイズンミストの被検体にしようと考えていた。インクリングなら少しめんどくさいが、オクトリンクなら問題にもならないだろうと思った。

ルークたちの守りはとても固く、ユーゴ一人では崩せそうになかった。そこにアロマが現れ、イグニスを連れてきた。ルークたちを精神的に追い詰め、少しずつ守りを崩していく。隙ができればライムをルークたちから引き離す。そんな計画だった。ライムを被検体にしてポイズンミストの毒性が証明されれば、復讐の準備とタルタル総帥からの命令を完了できる。

ユーゴとアロマ

ユーゴにとって、アロマはただの通行人だった。自分と同じような雰囲気を感じた。アロマは、ユーゴを見ると話しかけてきた。当時からアロマは少し喋り方には癖があった。ユーゴは「こいつは少し気持ち悪いな」と感じていた。

アロマによってユーゴの警戒心を少しずつ溶かされる。ユーゴは自分の事情を話した。アロマはこの時、オクトリンクがインクリングの世界に来たことを知り、10,008号の話を聞いた。アロマはユーゴの指示で、砂浜にいた10,008号に襲撃したのだ。

それを見ていたユーゴは、アロマの意見や感想と10,008号の状態を分析し、更に毒性の強いポイズンミストの原液の抽出を始めた。その代わりに、アロマにいろいろと動いてもらっていた。その結果、抽出は成功した。初代いちごいちえ!では、アロマとユーゴが一人でいたライムに、ポイズンミストの原液をローズヒップティーと混ぜたものを飲ませようとした。ライムが少し口にローズヒップティーが当たったところで、エリックに妨害されたのだった。

ユーゴの幼少期

エリックと離れ離れになったユーゴは、薬学や毒物などの研究者になった。どんな命令にも完璧にこなしてきたユーゴの心は闇に染まっていく。「悪いことをしている」と少しずつ感じるようになったのだ。

そして、情報から外の世界や自分と同い年のイカたちの様子を知ると、自分は未来を奪われていることに気が付いた。ユーゴがタルタル総帥の元にいたとき。ユーゴは決意した。この命令を最後に…自分の未来を奪った者たちに、復讐をすると。

11.イグニス

アロマの弟であり、アロマが3年前に使っていたスプラマニューバーを最近使っている19歳。ケルビンもまだ使えるが、自分にはスプラマニューバの方が合っていると、アロマからコツを教わっている。昔からの努力家精神は変わらず、バンカラ街に来ても一生懸命にバトルやバイトをこなす。なぜか声変わりもせず子どものような声で話すが、元気で明るい好青年である。

イグニスの家族

イグニスの母親は、インクリングだ。そしてイグニスの父親はオクトリンクだ。当時はインクリングとオクトリンクの結婚なんて、普通ではなかっただろう。周りから嫌がられ、一番最初に産まれてきたアロマは忌子として扱われ、両親の元から離されてしまった。その後に、イグニスが生まれてきた。

アロマと家族との再会は、初代いちごいちえ!シリーズの番外編である、73話の後日談「18年のときを超えて」にて描写されている。初代いちごいちえ!をお楽しみの後、気が向いたら読んでいただきたい。

イグニスがアロマを追いかけた理由

イグニスが成長し、インクリングの世界では少しずつオクトリンクの存在を嫌うものが少なくなっていた。アロマの母親は、イグニスに「お兄ちゃんを探して、連れてきてほしい。でも、無理はしないでな。苦しかったらいつでも帰ってきてね」と言い。イグニスを送り出した。

イグニスは母親の願いを叶えるために、アロマのことを調べていった。アロマはオクタリアンと戦う組織にいる情報を掴むと、そこに入っていった。イグニスは厳しく難しい試験を悠々と乗り越え、アロマの元にたどり着いたのだった。アロマに心服し、手下を演じる。そして、時が来たらアロマに自分が弟であることを伝えようと思っていた。

イグニスにとって、その過程はとても長く感じたであろう。だが、イグニスにとっては、お兄ちゃんに始めて会えたのが嬉しかった。甘えたりできないし、アロマは自分が弟だと知らない。それでもイグニスは、アロマと一緒に居れたのがとても幸せだった。例えどれだけ悪いことをしていても、自分も一緒に罪を償うことで、少しはアロマも癒せないかと考えた。

イグニスが持っているトライデントについて

イグニスは、自分で武器を開発した。魚を捕まえるときに使うモリをトライデントの形にし、振り上げると3つのインクが敵を襲う仕組みだ。トライデントは黒いインクのみ使用できる。黒いインクは普通のインクとは違うため、例え威力が弱そうに見えても、侮ってはいけない。

みかん

初めてトライデントの話をしたとき、フレンドさんに「弱そう」って言われた話する?

困ってるポチ

まあ…確かに普通のバトルで使ったら…

みかん

私もそう思う。

イグニスと3号

ライムを深海メトロに誘導したとき、ライムは3号に出会っていた。イグニスはライムを逃がそうとしている3号を足止めしていた。あくまでも足止め。ここで3号と戦う素振りをして時間を稼ぐためだった。だが、イグニスには、もう一つの目的でもあった。

イグニスは、ライムがアロマの闇に染まった心を溶かせる唯一の存在であると、ルークに接近してから見抜いていた。ライムに出会うたびに、揺れ動くアロマの心を感じ取り、あえてライムとアロマが2人になれるように、3号を足止めしていた。

ユーゴはルークとエリックの相手をしている。深海メトロに入り込んだのは、ライム、ルーク、エリックの3人だと把握していた。当初はルークとエリックまで入ってしまう事予定はなかったが、予想はできていたので無問題だった。イグニスはライムがアロマの心を溶いてくれたことを悟ると、イグニスは3号を逃がした。

イグニスとマイ

初代いちごいちえ!にて、イグニスとマイが対面したときに、ぎこちない描写があった。さて、いったいなぜなのでしょう?

イグニスについての裏話

イグニスという名前を最初につけたのはこの子だった。いちごいちえ!を書ききり、その後ポケモンソードにはまっていた作者は、ヒバニーを選び最終的にエースバーンまで育てた。ポケモンなんて、小さいころになんとなく遊んだルビー以来だった。グラードンすら倒してしまい、捕まえることもなかったほど、ポケモンには知識がない。当時ポケモン絡みのフレンドさんとレイドを回していたせいで、経験値アメが大量に手元にあった。

アメを使った結果、終盤とはいえどエースバーンはダンテと戦う前に100レベルに到達していた。そのエースバーンが「イグニス」という名前だった。炎タイプだからイグニスという名前にしたが、どこかで聞き覚えのある名前だった。まさかそれがいちごいちえ!だったとは、当時の作者はわからなかったんだろう。

レベル100のイグニスは、ダンテをかえんボールのみでボコボコしていった。その様子を配信していたため、フレンドさんにはとても引かれてしまった。今でも「イグニス」という名前はかえんボールでダンテをボコボコにしたエースバーンという印象が強いかもしれない。

みかん

実際に今でもフレンドさんにその話題でいじられるけど、面白いから無問題だよ~。

12.ハル

どこから来たのかわからない、田舎者のタコボーイ。21歳「だべさ~。」といった喋り方をする。いろいろと謎が深いが、優しく絡みやすい。アフロとは友達のようで、3年前からもライムたちと遊ぶこともあった。14式竹筒銃・甲をこよなく愛するが、どうやらうまく使い慣れていないようだ。

ハルとアフロ

ハルはオクトリンクで、アフロの古い友人だ。田舎者のような喋り方をして、穏やかで優しい性格だ。アフロがインクリングの世界に行くと知ったハルも、アフロの後にインクリングの世界にやってきた。それ以外のことはすべて謎に包まれたキャラクターである。

ハルの背景について

ハルは、いちごいちえ!のことを当時いた彼氏に話し、新しいキャラクターを考えようと一緒に考えた結果、うまれたキャラクターだった。ふざけて作られた結果、ハルは変な見た目に見えるかもしれない。でも、せっかく作ったキャラクターだったので、みかんの物語の中に存在させた。

13.ピヨ吉

ルークが昔、雨の中救い出した身寄りのないスズメ。最近群れの中に少しだけ入るようになったが、なかなかうまくいかないようだ。ルークに頼み、シェアハウスの中で夜は過ごす。昼間は自由に空を飛び、バンカラ街を一望する。

スズメの寿命と3年の時の経過

一般的に、スズメの寿命は1~2年と言われている。初代いちごいちえ!からセカンドメモリーに至るまで、3年間の空白時代がある。ピヨ吉がセカンドメモリーで生きていることが、とてもおかしいのだ。

セカンドメモリーでは、ピヨ吉はかなり高齢のスズメ。セカンドメモリーの冒頭では、ルークの部屋の中にある巣箱で暮らしていく描写をした。

ピヨ吉とルーク

ピヨ吉はハイカラスクエアの外れにある、木の下で倒れていた。ルークは倒れているスズメを見つけると、そっと拾い上げて、手当をした。ピヨ吉は元気になったころ、ルークはピヨ吉を自然に返したが、ピヨ吉は群れになじめず、自分で食事を確保できなかった。

ピヨ吉はルークの元に戻り、食料をもらっていた。その代わりに、ルークはピヨ吉にライムを空から見守ってほしいとお願いをしていた。ある程度、ライムが危機に陥ったとき、ルークが駆け付けられた理由は、ピヨ吉にある。ピヨ吉は、ライムに時より四つ葉のクローバーを見つけて、ライムに姿を見せないように小さな幸せを与えていた。ライムは、四つ葉のクローバーを押し花にしたしおりやコラージュを持っている。

ルークにばかり頼っているようでは、生きていけないとわかっていても、ピヨ吉はルークのぬくもりに安心感を覚え、それを求め続けた。

ピヨ吉の背景

ピヨ吉は雛のとき、巣から落ちてしまい、インクリングに拾われて育てられた。大人になってから野生に返されたピヨ吉が、当然一人で生きていけるわけはなかった。群れにもなじめず、生きていくのは過酷な自然環境を苦しく思えたピヨ吉は、飛べなくなりどうしようもなかった。

苦しく横たわるピヨ吉を助けようとするインクリングはいなかった。目を閉じて安らかに眠ることを選択したピヨ吉の前にルークが現れたのだった。どうせまた見捨てられると思っていたピヨ吉をルークは保護した。ピヨ吉はルークに懐き、元気になった後でもルークに世話をしてもらっていた。

その後も一人で食べ物を確保する練習や、群れに馴染もうと努力はしたが、報われなかった。唐突に降ってきた雨に打たれ、衰弱していたピヨ吉がルークに助けられる描写が初代いちごいちえ!にある。

14.ダイア

ウグイスの元カレで、リッター4Kを軽々と担ぐ。現在は26歳。ライトと一度だけ味方になったことがあるが、ライトは覚えていないだろう。ダイアはライムたちよりも少し前にバンカラ地方に引っ越してきた。

ナワバリバトルではめったに見ないが、Xマッチでよく見かける。リッター4Kでどんな敵でも撃ち抜くほどの実力者。ノアとも何度か敵同士で戦ったことがある。

ダイアから見たウグイス

ダイアはウグイスが通っていた医学の学校に用事があって来ていた。その時の案内役がウグイスだった。ダイアは元気で明るくかわいいウグイスに心を惹かれていく。ウグイスと連絡先を交換し、時より一緒にいる時間を作った。ダイアはウグイスに告白をすると、ウグイスはそれを受け入れた。

そっと抱きしめたウグイスは温かく、安心できた。ウグイスはいつも元気に自分と接してくれる。ダイアはそんなウグイスが大好きだった。そう、あの時までは…。シズクが急病で倒れ、パニックに陥るウグイスを見たダイアはその心に大きなトラウマを刻まれる。

目の前で消えかかる命と、それを必死に救おうとするウグイス。ダイアはどうすればいいのかわからなかった。どうにもできずに、なにもできなかったダイアは強い罪悪感に陥った。シズクを腕の中で失ったウグイスの瞳が光を失い、それを自分に向けてくる。ダイアは恐怖を感じた。

ウグイスの状態は悪くなっていく。だが、自分にはどうすればいいのかわからない。次第にダイアはウグイスに冷たく当たるようになってしまった。ウグイスが怖いと感じたからだ。ダイアはウグイスを振り払った。次の日に、ウグイスから別れるとダイアに伝えられた。あの日、ダイアがウグイスに告白したあのビルの屋上で…。ウグイスは自分が消えるとダイアに伝えてきた。

ダイアに、より一層強い罪悪感が襲い掛かる。パニックになりかけるダイアは、ウグイスから聞いていたルークのことを思いだし、丸一日かけて街を駆けまわり、ルークを探した。ルークを見つけ出したダイアはルークに事情を伝える。ルークはそれを聞くと走ってダイアの元を離れた。

数日間まともに睡眠も食事もとっていなかったダイアにとって、人生で一番つらく苦しい一日だった。その後、ダイアは誰よりも早く混沌としたバンカラ街へと向かう。歪みを感じた自分の気持ちを少しでも和らげるために、力を求めてバトルに明け暮れた。ウグイスのことを忘れたい…。そんな気持ちもあったかもしれない。

ダイアの性格

ダイアはとても不器用で、無口だった。一見ぶっきらぼうで強そうに感じるダイアの心は、そこまで強いものではなかった。ただ、気持ちをしっかり表現できず、言葉でも、身振りもあまりできなかった。ウグイスの前でも、少しだけ微笑んでみたり、抱いた時にたまに「好き」と気持ちを伝え、ウグイスの頭を少し撫でる程度だった。

ダイアにとってはそれが限界だった。まともに女の子とも話したことは無いし、接し方もよくわからないけど、ダイアは自分なりにウグイスに愛情を注いでいた。ダイアの心はとても正直で臆病だった。少しのショックでも、落ち込むことが多く、それを周りにすら理解してもらえなかった。ぶっきらぼうに見えて、周りから怖がられるダイアにとっては、生きづらさの原因だっただろう。

初代いちごいちえ!のダイアの描写

初代いちごいちえ!では、ダイアはただのリッター4Kを持ったモブだった。作者は個人的に彼のことが気に入っていたため、リッター4Kを持ったモブに「ダイア」という名前を付けた。

少しずつ、物語に伏線を入れていく。ルークがダイアのことを知っているような描写を、ライトやノアの会話に書き、ゼロメモリーにてダイアとウグイス、ルークの関係を作りだした。そして、ダイアはセカンドメモリーにて、しっかりとしたキャラクターとして、序盤に登場している。

セカンドメモリーでのダイア

誰よりも早くバンカラ街に来たダイアは、しばらくしてルークとウグイスが一緒にいる場面を時々目撃する。ダイアと付き合っていたときよりも、ウグイスは幸せそうにダイアは見えた。そばにいるルークは、自分よりも優しく強そうで、何よりも頼もしいイメージを持つ。

二人ともバトルではお互いに背中を守りあえるほどに息が合っていて、二人とも自分と同じくらいの実力を持っていた。ダイアはとても複雑な気持ちを抱えていた。

ダイアは裏路地にも時より顔を出しているようだ。裏路地の赤組と青組の統括エリアの手前には、ワインバーや怪しくもおしゃれなお店が立ち並ぶ。そこでしか味わえないグルメもあるので、ダイアは裏路地にたまに入っていく。

ある日、ダイアはバトルから帰ってきたルークとウグイスの姿を遠くから眺めていた。ダイアが裏路地に向かい再度ウグイスとルークの方に振り向くと、ルークが離れていく様子を目撃した。ダイアはウグイスに危険が及んだ際にすぐ自分が助けられるように行動する。ウグイスがナンパに声をかけられ、連れ去られる直前にナンパをウグイスから引き離し、追い払った。

その後ウグイスに、バンカラ街は治安が悪いから注意するようにと忠告を告げたあと、すれ違ったルークにも「パートナーくらいしっかり守りな」とつぶやいた。不器用なダイアにとってはとても勇気ある行動だった。自然と体が動いたのだ。

バトルでウグイスに狙いを定めたときも、目が合ったダイアの心はウグイスに奪われてるシーンが描写されている。もしかしたら、ダイアはまだウグイスのことを好きだと思っているのかもしれない。

15.アマネ

バンカラ街の裏路地でたむろっている32歳のイカ。ボーイの服装をしているが、物腰や声はガールだ。

アマネの役割

アマネはバンカラ街の裏路地の青組を統括するインクリングだ。一応ガールという設定ではあるが、ボーイの服装をしている。まあ、多様性だ。アマネは青組のメンバーの管理と統括地域の治安を守っている。アマネはこの狂気にあふれた裏路地に危害を加える可能性がある部外者に、処罰を与えるルールを作った。

ルールを破り、処罰を受けてきた者は多い。それが子どもであれ、かわいい女の子であれ、どれだけ悪意のある者でも。そうでもしなければ、ルールを破ったことに対してなにが起こるかを分からせることができない。ある意味、治安を守るためにも処罰の対象にしたことも多かった。

アマネは医学の知識から、相手が嘘をついているかの見分けがつく。大抵処罰を与えた者たちは、事情や内容にかかわらず、「嘘をつくのは処罰にあたる」というルールのもとに、判決を下していた。その者たちが、バンカラ街から消えたことを考えると、アマネが何をしているかはおおよその予想が付く。

アマネと裏路地

アマネはルークとトラブルを起こしてから、まだ名前も知れていない混沌に満ちたバンカラ街へ来ていた。バンカラ街には当時から裏路地があったが、ライムたちがバンカラ街に来る前ほど、ゴロツキも荒れ果てた若者もいなかった。アマネは裏路地にいた人物に敵意を抱く。そのものと対抗するように、青組という組織を作った。

ハイカラスクエアやハイカラシティにて、荒れ果てた者たちがバンカラ街の裏路地に流れ込んでくるようになる。アマネはその者たちの居場所として、裏路地の青組を統括し始めた。荒れ果ては若者たちと、道を外したゴロツキども。その者たちにとって、裏路地は快適な場所だった。もちろんアマネにとっても裏路地は自分の居場所であり、その場を守っていく存在だ。

アマネとライム

アマネはライムが裏路地に入りこんだことを、早い段階で認識していた。なにか違う臭いがしたからだ。アマネは入り組んだ裏路地をゆっくりとした足取りで進むと、いつもトラブルを起こす3人のゴロツキとお互いに背中を守り合いながら、戦おうとしているライムとアロマの姿を見た。

焦る様子もなく、アマネは静止に入り、ライムに尋問をする。ライムがゴロツキと戦ってしまったことで、ライムは裏路地のルールである「部外者が赤組のメンバーに危害を加えた場合は尋問し、嘘をついた場合は処罰を下す」に該当してしまった。アマネはライムから事情を聞くと、ライムが嘘をついていないかを確認した。ライムが正直に話しをしたので、アマネは今回のことは事故であり、処罰に値しないと判決を下した。

そして、ライムに厳しく忠告をした。ライムはアマネから見れば、かわいくて未来のある女の子だった。それでも、ライムが一度裏路地のルールを破ったことに変わりはない。アマネはライムに対して目をつけている。

16.ノア

エクスプロッシャーを持った22歳。口癖が「甘い!!」だが、「そのあとに俺のほうが甘かった!!」となるケースが多い。バトルにとても熱心で、熱くなっているときのパフォーマンスはすごいのだかが、重要なところで甘さが出てしまうのだろう。

ライトよりも早くバンカラ街に来ている。ライトたちがバンカラ街に来たことを歓迎してくれるだろう。ライトとは気が合うのか、良き友人でありライトよりもライバル視している。時にライトからもマイについて相談に乗ることもあるようだ。

ノアのモデル

初代いちごいちえ!を書いていたときに、フレンドさんにエクスプロッシャー使いのフレンドさんがいた。そのフレンドさんの発言と使っているブキがモデルとなって、ノアが生まれた。当時はアカリの後輩として登場していたが、ノアだけがバンカラ街に来たという設定になっている。

ノアは、ライトといい友達だ。お互いにライバルでもある、心を許し合う。そして馬鹿笑いしながらくだらない話ができる唯一の男友達だ。モデルとなったフレンドさんにもそのような友達が身近にいたこともあり、ノアの設定を構築する材料になった。

ノアとライト

ノアとライトは、アジフライスタジアムを貸し切りしてみんなで遊んだバスケットボール大会で、ライトと意気投合した。お互いに背が高く、運動神経も同じくらいのノアとライトは、バスケットボールでもライバル同士だった。

そのうちの、ノアの物語もセカンドメモリーで書く予定なので、ノアが好きな人がいたら、少し待っていてほしい。

17.ダンテ

バンカラ街の地下水道に住み着く情報屋。ユーゴの遠い親戚で、同じように英才教育を受けた後、情報技術を専門にしていたが、タルタル総帥の消失と共に地下水道に住み着いた。様々な会社や組織の機密情報を、盗みとっては大金で売りつけることにより、生計を立てている。

バンカラ街の裏路地のバーにまれに姿を見せていたところ、ダイアと知り合いになる。

その他設定

「いちごいちえ!」のその他設定事項です。

ストーリ上で出てくるみかん独自の設定が書かれています。スプラトゥーンの公式設定ではありませんので、みかんの妄想の中での設定です。ご了承ください。

わかば医療センター

ミカと研究者たちが作った医療施設。問題のある子どもたちや、大けがを負ったミカの身内をここで治療していた。子ども用の病棟や、待合室、診察室など、普通の病院よりも施設が充実している。

一般的に患者を受け入れるケースはなく、閉じられた医療施設である。ハイカラスクエアとそこまで遠くはない。バンカラ街からは結構遠くなってしまう。

バンカラ街の裏路地

バンカラ街のとある場所から入れる裏路地。狭い建物同士の間を進んでいくと、荒れ果てた者の住処に到着する。そこはガラの悪いゴロツキどもの住処であり、大変危険な場所である。ライムが一度この裏路地に迷い込んだ経緯がある。裏路地は、赤組と青組に分かれていて、青組を統括しているのがアマネに当たる。

バンカラ街の治安の悪さ

スプラトゥーン3の公式が、バンカラ街の治安についての設定を出しているかはわからないが、みかんが勝手に設定している内容では、バンカラ街はとても治安が悪い設定になっている。ゲーム内の街を歩いていると、そんな印象をみかんが感じたからだ。

その中でも裏路地の治安の悪さは、アマネが管理しているとは言え、悪いを通りこして地獄だろう。ライムには私の特性である、方向音痴設定を入れているため、バンカラ街の入り組んだ土地に対応できず、裏路地に迷い込んだ。ライムちゃん、本当にごめんね。

実際にみかんは、原神でチュートリアル後に迷子になり、フレンドさんに支援をもらった。他のフレンドさんにも、キャラクターのレベル突破をするための素材探しを手伝ってもらった時に、フレンドさんが目の前にいるのに迷子になってしまった。「俺の目の前で迷子にならないで」と優しくも少し困ったような口調で、フレンドさんは私に声をかけたこともある。リアル世界でも、地図を見ても迷子になるので、ライムちゃんもとても方向音痴だろう。

バンカラ街に来たキャラクターの順番

バンカラ街に来たキャラクターの順番は以下の通り。アマネは最初からいる設定なので割愛。

  1. ダイア
  2. アロマ、ユーゴ、イグニス
  3. ノア
  4. ルーク一行(ライム、アフロ、マイ、ライト、ミカ、エリック、ウグイス)
  5. ピヨ吉

まだセカンドメモリーには登場していないキャラクターもいるので、少しずつ設定を決めていきたい。

バンカラ街の巨大な地下水路

裏路地の地下を通ている地下水路は、迷路のように迷いやすく道を知らずに入ると二度と出れないと言われている。裏路地にすら住みつけない者たちが、住民票すら登録せずに勝手に住処を作って居座ることも多い。

いちごいちえ!の経歴

当時、私の頭の中に光と影を持つ2人の存在がいた。私は初代いちごいちえ!を書いている最中に、ライムとアロマに2人の特徴を少しずつ流し込んでいった。そのため、アロマとライムは正反対でありながらも、みかんを構築する1つの存在ともいえるだろう。

初代いちごいちえ!は、みかんの頭の中に突如としてスプラトゥーンの二次作ストーリーが、部分的に頭の中に流れ、それをスマホにメモをして、少しずつ肉付けをしていった。仕事の出勤中の電車の中、昼休憩、帰りの電車の中で、間欠泉から湧き上がるようなアイディアをスマホに書き記していた。そしてバラバラな時間軸を整理していき、初代いちごいちえ!の話を作って行った。楽しいイカちゃんたちの世界を書く予定だったのに、気が付いたらどんどん歪んでいき、軌道修正も裏目に出てしまった。時より楽しい話を挟みつつ、ストーリを埋め込み、無理矢理ごまかしながら話をすすめたことは、口が裂けても言えないのである。

みかん

自分では完璧にできていたと思ったけど、フレンドさんに見抜かれていたことが最近発覚したのはマジで驚いた。

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